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建設濁水・建設排水の浄化

舗装道路の補修工事等で行う舗装版の切断工事から発生する汚水には、有害化学物質が含有しています。
しかし、その殆んどは不法に投棄されている、若しくは適正に処理されていないのが現状です。
(株)K・K開発は、建設濁水・建設排水の浄化を通じて地域に貢献し地球環境の保護に努めています。

アスファルト舗装道路切断工事の汚濁水廃棄の現状

アスファルト舗装道路切断工事は、切断時に摩擦熱による刃の焼付け防止と粉塵防止の為に水を掛けながら切断をしています。 発生した汚濁水は切断作業と同時に吸引回収されますが、殆んどは見えないように道路側溝等の水域に投棄されているのが現状です。
このように垂れ流され続けている汚濁水は、本当に安全なのでしょうか。実は人間にとって有害な物質が含有しているのです。

アスファルト舗装道路切断工事

●切断汚濁水を採取し、分析した結果と排水基準を下記【表1】にまとめました。

試 料 名

計測値

排水基準

pH(水素イオン濃度)

9.1

5.8~8.6

SS(浮遊物質量)

220000mg/l

200mg/l 以下

ノルマルヘキサン抽出物質(鉱物油)

3100mg/l

5mg/l 以下

BOD(生物的酸素要求量)

37.5mg/l

160mg/l 以下

COD(化学的酸素要求量)

799mg/l

160mg/l 以下

【表1】

分析結果から、pH ・ SS ・ 鉱物油 ・ CODが排水基準を大幅に上回っていることが明らかになっています。 しかし、一箇所あたりの排水量が50㎥を満たない為、規制対象外として扱われています。

●同様に汚濁水を採取し、多環芳香族炭化水素(PAH)の中でも発がん性と奇形性で有名な7種類の分析を行い【表2】にまとめました。

試 料 名

単位(ng/l )

試験方法

ベンゾ[a]ピレン

5700

ガスクロマトグラフ質量分析法

ベンゾ[a]アントラセン

2400

クリセン

9100

ベンゾ[b+j]フルオラセン

9400

ベンゾ[k]フルオラセン

2400

インデノ[1.2.3-cd]ピレン

6800

ジベンゾ[a,h]アントラセン

<1000

【表2】

分析の結果、汚濁水中には6種類のPAHが含有していました。 PAHの中でもベンゾ[a]ピレンは、IARC(国際がん研究機関)でグループ1(人に対して発がん性が認められる)に分類されており、アスベストと同等の位置づけとなっています。
また、有害大気汚染物質の優先取組み物質にリストアップされており、低濃度であっても長期的な摂取により健康影響が生ずる恐れのある物質とされています。 このように有害な化学物質を含有している汚濁水を水域へ投棄しているのが現状であり、1日も早く対策が必要です。

出典:NPO法人再生舎

APCR工法によるアスファルト舗装道路切断工事の汚濁水浄化をご提案します!

APCR工法とは・・・

APCR工法は、道路補修工事や水道管・ガス管埋設工事等の舗装版(アスファルト)を切断する際に発生する、 「有害物質を多量に含む高濃度汚水」を固液分離装置を使用して濾過水と固形物に分離処理する、100%リサイクル 可能な汚水浄化工法です。

APCR工法の特徴

APCR工法の特徴

 路面切断時には、下記写真1のように、路面上に汚濁水が取り残されてしまいます。 切断路面上の取り残し汚濁水は、乾燥して飛散することで近隣住民や環境への影響が心配されます。 APCR工法では、洗浄吸引装置を使用し、今まで切断機で吸引できなかった路面上の取り残し汚濁水の殆んどを回収し、より安全な施工を目標としています。 (写真2) 汚濁水を適正に回収することで、近隣住民の健康を守り、環境への負荷軽減につながると考えております。

舗装版(アスファルト)の切断 APCユニット

アスファルト版切断汚泥連続固液分離装置 デモンストレーション